SSHの設定
この節では,Secure SHell (SSH) を設定します. SSHは遠隔地のコンピュータをネットワークを介して操作するためのソフトウェアです. 今回構築するクラスタでは,マスタから各スレーブ上にプログラムを起動するために使用します.
SSHサーバの起動
SSHによる外部からの操作を受け入れるためには,SSHサーバが起動している必要があります.
まず,各ノードでSSHサーバを起動します.
$ sudo systemctl start ssh
さらに,Raspberry Piが起動した際にSSHサーバが自動起動するよう設定します.
$ sudo systemctl enable ssh
SSHクライアントの設定
SSHクライアントの設定ファイルを作成します.
各ノードで下記の内容のテキストファイルを/home/pi/.ssh/config
に作成してください.
Host *
StrictHostKeyChecking no
鍵の生成と転送
SSHは,安全のため,"鍵"を有するコンピュータからのみ操作を受け入れます.そこで,マスタ上で鍵を生成し,これをスレーブに登録することによって,マスタから全てのスレーブを操作できるよう設定します.
まず,マスタ上でSSH鍵を生成します.
$ ssh-keygen
マスタ自身にもこの鍵でログインできるように登録します.
$ ssh-copy-id localhost
次に,生成した鍵を各スレーブに転送します.
$ ssh-copy-id <スレーブのIP>
$ scp /home/pi/.ssh/id_rsa <スレーブのIP>:/home/pi/.ssh/id_rsa
以上でSSHに関する設定は完了です.